CHROMING ROSE BIOGRAPHY 1985-2000

CHROMING ROSE 2000

BACK (Left To Right)
Tino Mende (Tane Mende) : Drums,Percussion
S.C Wuller : Guiters,Bass.Synth
Harry Steiner (Harry Bex) : Bass,Acoustic guiter,Synth

FRONT
Tom Reiners : Vocal,Guiter,Backing vocals

CHROMING ROSEは1985年、東ドイツからの亡命者Matthias Mende(G)Tane Mende(Dr)のMende兄弟、 そして、ルーマニアからの亡命者Harry Bex(B)が組んだバンド「CHROMIUM ROSE」が元になっている。 この当時制作したデモはいくつかのインディーズレーベルから良いリアクションを得ていた。 この頃バンドに元STRANGERのGurd.U Salewski(Vo)と、S.C Wuller(G)が加入し最初のラインナップとなる。


その当時の西ドイツ(現ドイツ)のHeavy MetalシーンはHELLOWEENの成功を受けたバンド、 その筆頭としてはRAGE、BLIND GURDIAN、HEAVENS GATEなどの中堅・若手が続々とデビューまたは新作の発表をしていた。 彼らに共通していたのは所属がインディーズレーベルであったことである。 メジャーレーベルであるEMIは当時、AXXISやCROSSROADといった正統派HRバンドを好んでおりHMバンドは皆無であった。 そこでEMIはHELLOWEENに対抗するバンドとしてCHROMING ROSEと契約、 1990年1stアルバム「Louis XIV」(邦題「ルイ14世」)を発表する。 この1stのプロデュースはHELLOWEENやPRETTY MAIDSのプロデューサーとして有名なTommy Hansenが務めている。
しかしバンドはここで初のメンバーチェンジを余儀なくされる。 ギタリストでありメインソングライターでありそしてTaneの兄であるMatthiasが脱退をするのである。 その原因はMatthiasのアルコール依存症であった。(その後Matthiasは立ち直って普通の職に就いているとのことである。)


バンドはMatthiasの後任として、かつてGerdと共にSTRANGERでプレイしていたRikki Rieger(G)を新メンバーとして迎える。 Rikkiの加入したCHROMING ROSEは、1stツアーとして3月からU.D.O、ROKOと共にドイツ国内を精力的に周る。 そして1990年10月に2ndアルバムのためのレコーディングに入る。 プロデューサーは1st同様Tommy Hansenを起用レコーディングも彼の所有のJailhouse Studioで行われた。 レコーディングに2ヶ月をかけ2ndアルバム「Garden of Eden」(邦題「エデンの秘密」)は発表される。


1st、2ndとも日本では歓迎されジャーマンメタルの有望なバンドとして期待されたが、 そのサウンドが故HELLOWEENの2番煎じとの批判も多かった。その傾向は本国ドイツでも強くここで方向性の転換を図ることになる。 バンドはプロデューサーをそれまでのTommy HansenからMETALLICAなどを手がけたFlemming Rasmussenに変え、 サウンドもメロディック・スピード・メタルからより正統的なヘヴィ・メタルへと変化させていった。 こうして誕生したのが3rdアルバム「PRESSURE」である。 しかし、STRANGER時代からメロディック・スピード・メタルを追求してきたRikkiはアルバム完成直後に脱退する。 バンドには新たにCornel Schneider(G)が加入、そして1992年11月STS 8 MISSIONを従えて初の日本公演を行う。 (大阪モーダ・ホール、名古屋ボトムライン、川崎クラブチッタの3ヶ所・4公演)


初の日本公演を成功させ帰国したバンドを待っていたのはEMIからのドロップという厳しい現実だった。 さらにGerd、Cornelが脱退し、バンドは存続の危機に立たされる。そんな状況の中でS.Cはバンドの立て直しを図る。 まず、それまでの活動を集約する形でライブアルバム「ART WORKS LIVE NOW」(日本未発売)をリリース、 そしてGerdの後任としてTom Reiners(Vo)が加入する。バンドは3rd以来3年ぶりの4thアルバム「New World」を1995年12月に日本先行リリースする。
日本盤の発表後、本国ドイツにて新たに所属することとなったレーベルMIEZ Recordより4thをリリース、そしてアメリカにおいてもPulse Recordより4thをリリースすることとなった。このアメリカ盤は「40 Nights,40 Days」のビデオクリップがパッケージされている。


結成から15周年、そしてデビューから10周年となる1999年2月、CHROMING ROSEは5thアルバム「INSHIGT」を発表した。デビュー10周年記念としてMIEZ Recordからはアコースティック音源を収録したEPをパッケージングした限定版BOX仕様もリリースされた。 この5thアルバムは初めて前作と同じメンバーで作られたアルバムとなった。
5thの発表後、バンドは積極的な活動に入る。まずアルバム発表直後の3月に地元Ulmにてアコースティック・ライブを開催、その後もドイツ国内をサーキットし、6月20日にはUlmでのDEEP PURPLEのサポート、8月15日には DOG EAT DOGのサポートとしてDYNAMO-Open Airに参加している。

ツアーは2000年に入っても続いており、各種フェスティバルへの参加や、7月のGRAVE DIGGERサポートなどを行っている。



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